岩手県のりんご農園高野卓郎氏が「シナノゴールド」×「さんさ」を育成交配させた品種。表皮の色は全体的に赤く、果肉は薄いクリーム色で程よい歯触りに甘みと爽やかな酸味が持ち味。

岩手県園芸試験場が「王林」×「はつあき」を育成交配させた品種。果肉は硬く肉質は粗い。果汁が多く、甘酸適和で食味で良好。蜜は入らない。

青森県北津軽郡板柳町、石沢邦彦氏が発見した「つがる」の早生着色系の枝変わり。果重は300～350g位、果形は長円形。果皮は着色初めから縞が入り、次第に全面へ着色し、美しい底縞になる。果肉は黄白色で硬く、でんぷん抜けも早く、食味は良く日持ちもある。

山形県農業総合研究センター農業生産技術試験場において「陽光×千秋」を交配育成した品種である。果重350gと大きく果形は円形、果皮は平坦地でも全面濃赤色に容易に着色する。果肉はやや硬く、肉質はパリパリ感があり歯ざわり良く甘酸適和で食味良好である。糖度14％、酸度（りんご酸）0.4％前後である。樹勢は強く樹姿は始め直立するが結実するにつれて開張する。花芽の着生が早く枝の発生はやや少ない。収穫前落果が発生するので落果防止剤が必要である。3倍体品種であり受粉樹には適さない。「つがる」と和合性があるが「ふじ」と和合性がない。

青森県平川市景幸園にて、「ふじ」より選抜された大玉・着色系早生ふじ。果肉は黄白色で硬く、食味は果汁が多く甘酸適和。

早生ふじ（約1ヶ月早く収穫できるふじ）の系統で、蜜が入り、ふじに良く似た味です。

アメリカのニューヨーク州立農業試験場で、「ゴールデンデリシャス」×「紅玉」を交配、育成した品種。酸味があり、甘酸適和。果汁が多く食味良好。表面がべたつくが、これはリノーる酸、オレイン酸のためで、完熟間際の証。栄養があるので、皮ごと食べるのがお勧め。

岩手県奥州市の高野卓郎氏が「シナノゴールド」に「つがる」を交配育成した品種である。果形は長円形で果重は350g位、果皮は鮮やかな紅色である。パリパリとしたさわやかな食感、まろやかな甘みで酸味は少ない。ミツ入は極少であるが、落果や裂果はほとんどなく、玉揃いが良い。また、日持性に大変優れる。樹勢は中位で開張性、豊産生である。果実のロスが少なく生産性に富む。

長野県果樹試験場で「ふじ」×「つがる」を交配育成した品種。果肉の硬さ、果肉にキメはいずれも中。果汁の量は多く、果肉に蜜は入らない。酸味より、甘味の方が強い。

群馬県園芸試験場が「あかぎ」×「ふじ」を交配育成した品種。

園主の娘の名前から「あいかの香り」と名付けた品種。甘酸っぱくてりんごらしい味で香りも良い。甘味は糖度14％前後と高くとても美味しいりんごで生産量の少ない希少品種です。

福島県伊達郡桑折町の大槻只之助氏が「ゴールデンデリシャス」×「印度」を交配育成。酸味が少なく甘みが強く果汁が多い青りんご。黄色になると、最高です。

青森県弘前市の山下豊氏が「ふじ」×人工授粉（王林と世界一の混合花粉）を交配、育成した品種。歯触りも良く多汁で香りもあり、酸味も甘味も適当な味は濃いがサッパリしたりんご。

盛岡市の小山田博氏が「レッドゴールド」の自然交雑実生から選抜育成した品種。果肉は黄白色で蜜が多く、特有の香りと濃厚な甘味があり、しゃきしゃきの歯ごたえ感がある。

シナノゴールドとふじの掛け合わせから誕生した黄色いリンゴの品種。糖度が18～19%と高く甘みと酸味のバランスが絶妙。フルーティーな風味でシャキシャキとした歯触り。

「ゴールデンデリシャス」の自然交雑種子を播種・選抜育成した品種。果肉は黄色で極めて硬く、肉質よく果汁が多い。酸味少なく、蜜の入が良く芳香があり甘く食味は最高である。